2016年、ゆとり世代は50代へ③
今回もウィキペディアにあるゆとり関連の記述についてです。
今までの記事をまとめると
①文部科学省の公式ホームページに2016年現在で50代の人達は中学3年のときに学習内容、教育時間が削られた教育政策をうけているという情報がある。
②実際に国立教育政策研究所で公開されている学習指導要領を見ても、2016年現在で50代の人達は中学3年生時に、その前よりも授業時間が削られた教育政策をうけている。
以上の事実からゆとり世代とは1966年生まれ
2016年現在で50代の人達を意味する事が確定しました。
一見してゆとり教育が2000年代から始まっているかのように書かれており、実際にはそれよりも前にゆとり教育が施行された事実が非常にわかりにくい表記になっている。
しかし、「ゆとり教育」のページは教育政策の移り変わりや経緯が書いてあるだけマシなのです。
というのも、おそらく検索数も多い「ゆとり世代」のページには教育政策の移り変わりや経緯が全く書かれていないのです。
以下、内容を一部コピーします
一番最初
ゆとり世代(ゆとりせだい)とは2002年度(高等学校は2003年度入学生)学習指導要領[1][2][3]による教育(ゆとり教育)を受けた世代、またはそのうちの一定の共通した特性を持つ世代のことである。
ゆとり教育のページにあった、
1980年-1982年 | 改定された学習指導要領の施行。 |
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改定された学習指導要領の施行。 小学校は1980年度、中学校は1981年度、高等学校は1982年度[注釈 3]から施行。・・・ゆとり教育の開始
この重要な部分が注釈にすら書かれていないのです。
それどころか、このページ全体にわたってどこを見ても1980年度の改定について全く言及していないので、読んだ人はほぼ全員まるでゆとり教育が2000年代から始まっているかのように勘違いするように書かれているわけです。
例えば、ゆとり教育の変更点の授業時数に関する項目では、具体的な年数を書いていない。
またゆとり教育を受ける年代に関してもいきなり1986年から書き始めているのです。
何というか、相当手がこんでいるだけに、ちょっと気が滅入ってしまう程です。
ここまで見た人は、ウィキペディアの「ゆとり教育」と「ゆとり世代」の差に意図的なものを感じていただけたと思います。
言うまでもないですが、なぜこの差があるのかというと「ゆとり世代」の方が検索数が多いからです。
この意図的な情報操作は、非常に悪質だと思います。次の記事でそれについて書いていきます。