ゆとり世代の正確な定義を調べるブログ

意外に知られていないゆとり世代の定義をソースを明確化しながら調べていきます。

ゆとり世代は2016年に50代へ④

ブログを読んだ中高年の友達から

 

「あんた、高齢なのに中高年世代の事を悪く言おうとしてるんじゃないの?」とか

 

「若者の味方してるフリをして世代間闘争を煽ろうとしてるんじゃない?」とか言われる事があります。

 

ハッキリ言ってこの感想を聞いた時「今の中高年はこんなに情けないのか・・」と恥ずかしい気持ちになりました。

 

私の立場をハッキリさせておきますが、別に若者の味方でもないですし、学習内容や授業時間を削る教育政策に対しては反対派です。

私がゆとり教育が始まったのが1980年代以降という事を強調するのは、それが文部科学省の情報から確定できる事実であり、教育政策の歴史的な経緯として非常に重要な出来事だからです。

 

2000年代に学習内容や授業時間を削る教育政策の改訂があったのは事実です。でも、それは2度目の改定です。

 

最初の改定は1980年代以降なんです。

 

そして、この時のキーワードやキャッチフレーズとして有名なのが

「ゆとりと充実」です。

 

ちなみに、2000年代以降の2度目の改定でのキャッチフレーズは

「生きる力」です。

 

ゆとり教育」とか「ゆとり世代」がどちらのキーワードから生まれたのか一目瞭然ですね。

 

でも、こういった事は2000年代以降の2度目の改定しか言及していないウィキペディアの「ゆとり世代」のページでは全くわかりません。キャッチフレーズの「生きる力」から「ゆとり」という言葉が直接結びつかないからです。

 

文科省がどういった意図で改定したのか、また、なぜ学習内容や授業時間を削る教育政策の改訂が始まったのか?そういった事は1980年代以降の改定に言及しないとわからないんです。

例えば、その改定の原因の1つに「詰め込み教育」によるバッシングがあった事、そして当時、授業についていけない子が続出したり、子供の犯行や学級崩壊などが深刻な社会問題としてたびたび問題視されていた事など、1980年代の改定に着目すると問題の原因に言及する事ができます。

なぜかというと、1980年の改定より前は詰め込み教育だったからです。

ところが2000年代の改定しか知らないと、そういった経緯が全然わからなくなってしまいます。

 

よく「歴史を学ぶ意義は過去の過ちを繰り返さないためだ」という事が言われますが、過去にどういった事があって教育政策が移り変わってきたのかというのは、2000年代に単に学習内容が減った事実よりも重要です。

でも、どういうわけか、今の状態では全部隠されて報道される事が多いです。

なぜなのでしょうか?

まさか本当に噂の「ウィキペディアの編集をした世代、またネット世論を形成する主な世代が、自らの世代の教育内容が減っている事実がバレると若者をバカにするのに都合が悪いから」なのでしょうか?そんなくだらない理由で真実が隠されているのでしょうか・・・。

 

それは私にはわかりませんが・・・

 

不思議な事です。